ブルーノにホラーゲームさせて観察したい
暇そうにソファーに寝転がっているブルーノの頭に「これやってよ」とついさっき買ってきたばかりの中古のソフトをこつんとやるわけ
むくりと起き上がったブルーノは受け取ったそれを見ると5秒ぐらい硬直してから明らかに不安そうな目でこちらを見つめてくるわけ
「僕がこういうの苦手なの知ってるでしょ・・?」 うん知ってる だからこそ買ってきた
「嫌だよ!絶対嫌だ・・!」 側で見ていてあげるから ね 頼むこの通り
両手を顔の前で合わせて懇願するとブルーノは困り果てた顔でソフトをこちらを交互に見つめるわけ
「・・・うう、しょうがないなぁ」 やった!
なんだかんだで結局折れてくれるブルーノは本当に優しいね 大人 紳士 大統領
しばらく使っていなかったせいでうっすらと埃の被ったゲーム機を取り出す 喜べ久しぶりの出番だよ
準備する間ブルーノは眉間にしわを寄せ神妙な顔で取説とにらめっこ そんなに難しい顔しなくてもいいのに
ソフトを入れて準備完了 ブルーノにコントローラーを渡していざスイッチオン
ホラーゲーム独特の寂しげで不気味な曲が始まった途端ブルーノの体が強張る
・・・・・ボタン押さなきゃ始まらないよ 「わかってるよ・・」
暗い画面とにらめっこするブルーノ 画面に映るブルーノの顔もかっこいい
そのまま固まっていると唐突にデモが始まりブルーノの体がピクンと動く
いやいや怖がりすぎでしょう可愛い 大丈夫?まだ始まってもないよと顔を見やると捨てられた子犬のような目で無言でこちらを見つめ返してくる
うっ良心が痛む
だが止めさせないよ コントローラーのボタンを押して無理矢理始めさせる
データを全部消して最初からスタート
ムービーが始まると同時にブルーノの左手がこちらの右手に乗る
笑いを堪えながら 怖いの?と聞くと無言で頷くわけ 素直可愛い
最初はチュートリアル的なことをするんだけど「うわ動ける・・!」「嫌だよぉ・・」とかぶつぶつ独り言を言いながらちびちび動かすわけ
もうね 可愛い
いつの間にかピッタリとくっついてきた 可愛い ブルーノの膝の上に手を置くと「ずっとそうしてて」って震える声で言うわけ うんうんわかったよ愛い奴め
物音にいちいち「うっ」とか「あわっ」とか反応してね そこ別にビビリポイントじゃないんじゃないのって所にまで怖がるわけ
開発者はさぞご満悦だろうなとニヤニヤしているとドッキリポイント発動
ウオォーンと敵が突然現れてさすがにこっちもビックリするんだけどブルーノの驚き方がすごいわけ
でかい体をビクゥ!!!!と跳ねさせて「わああーー!!!」なんて大きい声を出してこっちの手を掴んでくるからむしろそっちの方にビックリするわけ 座っていたソファーもちょっと位置がずれてんの
ちょっちょちょ手を握ってる場合じゃないよ敵来てるよと言っても「ちょっ・・・・cklんx」みたいな声出してまんまと敵に接近されちゃうんだけど攻撃されるたびに「ウアー!」とか言ってビビるわけ
結局ゲームオーバーになると糸が切れたようにこっちにもたれかかって来て「もう嫌だよぉ・・」なんて泣き言を言うわけ 重いよブルーノうふふ
というかまだ10分もやってないよ怖がりすぎだよと笑うとブルーノは休憩・・!と言って腕を回してくるわけ
あらあらうふふと頭を撫でるとちょっと体勢を変えてこちらの腿の上に頭を乗せて「なんだか一気に疲れたよ・・」なんて苦笑いするわけ
でもおもしろかったよと言うと「ひどいなぁ」なんて笑うわけ たまらん 可愛い
しばらくそのまま髪を撫でているといつの間にかブルーノが寝息を立て始めた 天使の寝顔
テレビを消して寝顔を眺め悦に浸る
ブルーノ可愛いよブルーノでもクリアするまでやってねうふふブルーノ大好き愛してる